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【選評】永遠凝視者 - 空虹桜 URL

2017/06/11 (Sun) 20:32:58

ちょっと様子見してたんですけど、待ちきれず一番乗りゲットで!

お題案を出した時にも書きましたが、引用元は足穂です。
長居してるわりに超短編界隈に対して、
アウトサイダー感がいつまで経っても消えない残念な人なので、
足穂さえ出しとけば超短編っぽいべ?
なんて思ってたりします。
ある意味で、馬鹿にしてるわけですが。
その上で、親殺し的に中指を立てた物語が読めたらな。
なんて思ってたりもします。
無謀に限りなく近い勇敢さを。
まだ、君は若い。

○<永遠凝視者5>
>春になると土から眼
凝視してるかというと微妙ですが、
タイトルに滲む不穏さとドライさがよく描けてるんじゃないかと。
肉体的なのは仮で、土から湧いてきたのが本物、
たぶん、ここでの永遠はゾンビ感かな?
一度死んだらもう死なない。
「芽」と「目」を掛けてると読むより、
「死」としての再生として「芽」を読んだ方が、
オカルティックで良いかな。

○<永遠凝視者15>
>「なんだ死んでも魂あ
正選入れるほどかと問われると微妙なんだけど、
落ちるモティーフがなぜか多い今回、
ある意味、一番きっちり落ちてる話かと。
死んで減った体重が魂なら、魂に質量はあるんだから、
万有引力の法則に基づいて、この魂は落ちてるわけで!(新論)
なぜか、姪が出てきてから体言止め主体の文体になって、
むしろ好みになんですけど、
「園芸」「幸福で」「余生」の三段が、
日本語ラップ的なライミングだと解釈するのは、
アタシだけの無茶かな?

△<永遠凝視者10>
>囚人が一名脱
脱獄してしまうと、凝視する対象が無くなっちゃうわけで、
それじゃ、永遠はどこに?となるから、
タイトル競作としてこの展開は弱い。
手垢にまみれて痛々しいぐらいな処理を最後にするぐらいなら、
それこそ、囚人がいろんなものを凝視で破壊して回る
ドタバタコメディにしてもらった方が好ましかったかなぁと。
ドリフ的なドタバタまでされると興ざめだから、
匙加減が難しいとこだけど。

×<永遠凝視者1>
>海面から突き出
完全にスルーするつもりで読んでたんですが、
ラスト一行に強烈な違和感を。
前々前世が忘れたことすら覚えてる現世で、
不安なんて抱えるんだろうか?
岩じいの執着心を計り知れないことによって導かれた不安じゃなく、
もっと具体的な感情を伴うんじゃないだろうか?
それとも、執着心は伝染して、
岩じいに限りなく近似した執着を抱いたのだろうか?
腐り切るほどの発酵は、きっととっくに不安なんか分解しきってるので、
分子レベルに鮮明な感情として描いて欲しかったなぁと。

<永遠凝視者3>
>ふと立ち止まり、萌
> 凝縮と拡散が宇宙であるならぱ、
あるならぱ!
微妙に作意と交差するタイプミスですが、
カナ入力か?それとも、ケータイ入力か?

<永遠凝視者6>
>わたしを見
主観か!

<永遠凝視者12>
>フランス人・ルイブ
面白いんだけど、いかんせん、目だよなぁ・・・
「ふ」と「永」は似てるけどなぁ・・・

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