500文字の心臓

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短さは蝶だ。短さは未来だ。

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【選評】出てって(追加) - テックスロー

2017/10/20 (Fri) 00:34:57

こんばんは。掲示板にも書きましたが、
ちょっと自分でも収まり悪いので、追加で選評させてください。

×<出てって7>  ああそうか。これが悋気なら嫉妬なら
 この混乱と嫉妬は善良な魂の強さの分だけ深くなるように思えます。文中で語られている葛藤を踏まえると、殲滅より放逐が後にくるのが納得。つまり、殺そうとしてもその魂はどうしても消すことができない。ならばもういっそこの身体から出て行ってほしいと。

最初から文字化けがなければ×を点けたか。結局最終的には逆選王選出に寄与しなかったので終わりよければ、というところなのですが、インパクトと熱量は抜群ですので、やはり改めて×を進呈したいと思います。先につけた×とは当然意味合いが変わってきます。

【選評】出てって - まつじ

2017/10/16 (Mon) 20:27:24

大変申し訳ございません、まつじです。
カウントしていただけるとは思いませんが、せめて選評を…。
よろしくお願いいたします。


▲<出てって1>悔しくて、彼女が
 細かな話で恐縮ですが「出方で出てって」という言い回しが気になってしまい。いやほんと細かな話で恐縮ですが。「すでぐに」。何やら見覚えのあるフレーズ。最後が好きです。

×<出てって2>頭の中を小人の国に
 子分と語り手のやりとりというか行動が按配よく描かれているところが好きです。「子分はワシを引き離し、ぐんぐんと距離を広げる」のあたりなど。

<出てって3>「出てって!」ふとした弾みに、鋭い
 このタイトルから「はじまり」を想起させる作品を出したところが好きです。

<出てって4>クローゼットの隅に黒っ
 文字の量に気を取られて、リズムがよろしくないきらいがありますが、「居眠りし、動かざること山のごとし」のひとはなかなか好ましいですねキャラクター的に。

<出てって5>何故かいつも帰って来る
 「真夜中、彼女は」で突然三人称が出てきたのは意図したものなのか否か気になるところではありますが、私には書けないだろう女子のうんざり感がよいですね。

<出てって6>七十三歳になった私の中に、十一
 最後の一文が、なんだか矛盾を孕んでいるようで、その不安定さが好みでもあります。人ってよくばりなものですね。

●<出てって7>ああそうか。これが悋気なら嫉妬なら、
 「愛してるから。」を加えずともよく伝わる、と考えると、この一文に別の意図が込められているのかとも思えます。終盤の「殲滅」の二度登場が個人的にはもったいないものの、苦しんでいるこの子には悪いですが、この葛藤を拒絶したい心は好みであります。

<出てって8>井戸の中を覗いたら
 イメージを逆手に。意地の悪いやりくち(讃えています)は好きです。

●<出てって9>はな唄部・くちギター課
 ミスタイプから産まれた作品ではなかろうかと邪推。だとしても、そうでなかろうとも「ビバップ」「ドゥワップ」につなげるこの展開含めて愉快で好みであります。

<出てって10>決まった! バックを
 状況から推察するに、なにがしかの契約を結んだために卓球という制約が産まれたか、もしくは本体が乗っ取られているか。というか、しれっとおかしな情報を実況している方が好きすぎます。

<出てって11>「——っ! ああああああ
 変な隣人がいて嫌だ。と言われていそう、というところに気付かないのんびりとしたところが好ましいですね。

<出てって12>名も知らぬ路傍の花が
 「路傍の花」で情報としては事足りそうだとは思いつつ、どんなタイトルにもこのスタイルでついてくる気概には感服いたします。

▲<出てって13>テレビの真横でもなく、
 好きなフレーズは「リビングなのに何か死んだ感じがする場所」です。ああ人間って怖いですね。無邪気な悪意と申しますか。


失礼いたしました。

【選評】出てって - 海音寺ジョー

2017/10/13 (Fri) 02:26:33

遅くなってすみません、海音寺です。これだけ遅くなってしまっててなんですが、選評締め切りは、ほんとの締め切りは10月8日らしいですよ。

○出てって1
>悔しくて、彼女が思いも寄らぬ出方で出てってやろうと思った。

副詞の役割、意義を一切考えたことがなかったので、完全に心を持って行かれました。

○出てって6
>七十三歳になった私の中に、十一歳の私が

どう評して良いのか、難しいですが言葉の力というもの力強さ、かけがえのなさが読後迫ってきました。ゆりこも百合子の思い出から生じた、言葉を使える言葉なのかなと思いました。

△<出てって13>
>テレビの真横でもなく、カーテンの近くでもなく

鬼と私の関係性が徐々に親密になっていくプロセスがすごく良かったです。「私は少し震えた」で
終わる余韻のとりかたも、少ない字数で含みを持たせる超短編の醍醐味があり凄いと思いました。

△<出てって10>
>決まった! バックを鮮やかに狙いましたね。

ラケットが手鏡というアイディアがものすごく良かったです。

×出てって9
>はな唄部・くちギター課では今、ジャカジャン派とデデッデ派とによる派閥争いが激化している。

デデッデ派にやられました。はな唄部に平和がもどったら、ぜひ仲直り記念ライブを開催してほしいです。

以上です。よろしくお願いします。


【選評】出ってて - 胡乱舍猫支店

2017/10/09 (Mon) 18:15:54

どもです。三連休なので余裕があると思っていたらもう最終日…。選評いきます。

○出てって1
>悔しくて、彼女が思いも寄らぬ出方で出てってやろうと思った。

突然壮大な話になって道に迷いそうになりましたが戻ってこれてよかったです。この手の思考の人は結構知っている気がします。

○出てって10
> 決まった! バックを鮮やかに狙いましたね。

シュールな話かと思ったら「お年頃」ですか…。何やら色々、ひしひしと来るものがあります。多分これからもそいつらは益々増えていきます。そしてなかなか出て行ってはくれません。

×出てって9
>はな唄部・くちギター課では今、ジャカジャン派とデデッデ派とによる派閥争いが激化している。

面白い。こう言う発想ってやっぱり音楽の素養が要りそうですね。自分には絶対書けそうにありません。でもお題からは遠い…遠いと言うか…いや、でも面白いです…ううう申し訳ありません。逆選で。

【選評】出てって - 磯村咲

2017/10/08 (Sun) 20:49:47

○<出てって1>
>悔しくて、彼女が思いも寄らぬ出方で出てってやろうと思った。

彼女が瞑想を始めたとかでしょうか。
「出てって」が相当不本意だったのですね。力説パートが長い。
結末に、してやったりとも、ずるいとも。でもお見事です。
どころみに使って、「そぞ」はかなり馴染んできたかも。
もっとこういうのを読みたいとも、超短篇ではもっと別のも読みたいとも。


○<出てって13>
> テレビの真横でもなく、カーテンの近くでもなく、かといってテーブルの脇

豆大福が混ざっているのがなんとも可愛らしい。出てってのメッセージをどう受取っていたのか。
節分まで遠慮していたがというのがなんとも可愛らしい。
タイトルをとても上手く使っていて感心しました。


△<出てって3>
>「出てって!」ふとした弾みに、鋭い一声とともに放り出された。いいんだ、

こんな生存戦略にあやかりたい昨今の執着ばかりの人の世です。


△<出てって9>
> はな唄部・くちギター課では今、ジャカジャン派とデデッデ派とによる派閥

好き。


×<出てって10>
> 決まった! バックを鮮やかに狙いましたね。

レギュレーション違反でしょという苦しまぎれの理由です。
どの作品もそれぞれ面白くて無理矢理の逆選進呈。すみません。

以上です。

【選評】出てって - 氷砂糖

2017/10/08 (Sun) 20:16:21

こんばんは。
逆選を選ぶのが難しい回でした。

----

○<出てって4>
>クローゼットの隅に黒っぽい、

こういうことができるから超短篇が好きなんだよなあ、なんて改めて思いました。
そういうことを思い出させてくれたので正選。


△<出てって6>
> 七十三歳になった私の中に、

すごく好きなんですけど、
ナルシスティックさを「百合子」に感じてしまって、
何か、この辺りもう少し欲しいような気も。
次点。


○<出てって9>
> はな唄部・くちギター課では今、

笑いました。
最初、タイトル処理(漢字)で逆選候補かなって思ったんですけど、
ここまで突きぬけてくれたらむしろ正選かしらって。


×<出てって13>
> テレビの真横でもなく

笑いました。
面白かったです。
座の文芸である超短篇で季節を全く無視した気持ちよさに逆選を。

----

簡単ですが以上です。よろしくお願いします。

【選評】出てって - 雪雪

2017/10/08 (Sun) 08:55:28



ほんとうの締め切りはいつなのか。
僕は間に合っているのか。間に合っていないんだろうなあ。
でも選評できてよかった。
今回は作品数のわりに多彩で他にも言及したい作品があったけれども、最低限ですみません。

×<出てって2> 頭の中を小人の国に例えたら、
拍子抜けするような解決が、テーマに沿っていることはわかる。 
しかしこの物語のリアリティの水準から言えば、檻である土蔵がこんなに脆弱であることは謎である。そこがスルーでは、主人公たちの危機はそもそもちっとも危機でなかったという空振り感が残るのみだ。
もうひと工夫が必要で、そのもうひと工夫こそが決定的なキモじゃないかな。

◎<出てって13> テレビの真横でもなく、
美技は末尾の「少し震えた。」だ。これが物語を一気に膨らませる。なくたって、それなりのおはなしは成立しそうなこの言葉を、あそこに置いた作者を絶賛したい。

ストレートにサディスティックな期待を表している、というストレートな解釈が表層にある。
そして「震えた。」という表現に、いわく言い難いさわりを感じて読み返せば、彼女の冷淡さはそのままに、甲斐甲斐しさ、と表現したくなる裏腹な印象が浮かび上がってくる。そこに注目すれば、次第に鬼の内面に関心が移り、得体の知れない異種の存在と気心が通じ始めていく推移が、しっかり表現されていることが見えてくる〈情が移りつつある。この推移があるからこそ、区切りに使われそうな「露骨に豆っぽい」納豆の場面の後に、「熱々の」湯豆腐の場面がくることの意義がある)。

ここで、独り暮らしの若い女性としては不自然な、主人公のふるまいにあらたな光が当たり、人物像が解像度を増してくる。
おなじ部屋にいる鬼を、怖れも拒みもしないクールさ。クールに見える投げやりさ。危険に無感覚なほどの孤独。
出て行ってほしくない。でもどうせ出て行くのだろう。どっちつかずの不安を意識したくないから、ことさらに相手が嫌がることをする。出て行くならさっさと出て行って。
しかし出て行かない。
主人公は、自分がしていることが鬼に、豆への耐性をつけつつあることに気付く。

鬼の側にまわれば、彼は武芸者のような求道的なたたずまいがある。まるで修行中であるような。彼ならばもしや、「心頭滅却すれば炒り豆もまた柔し」の境地に達するかもしれない。もしかするともしかすると出て行かないかもしれない(あるいは彼も、出て行きたくないのかもしれない。出て行くまいと、決意しているのかもしれない)。

彼女によって最後にたたきつけられる「出てって」は、そこに籠められる力とおなじだけの「出て行かないで」。
ゆえにそのときを前に彼女は少し震える。ほくそ笑んだりはしない。

【選評】出てって 千百十一

2017/10/07 (Sat) 17:22:43

お久しぶりです。

2 ○
>頭の中を
アイデアが巨大なドブネズミの格好で現れるんだ、という可笑しさと、少しの会話で何となく様子が見える様子と、「あらまあ」というオチと、なんか楽しい話。お題が女言葉を想像させるのに、そこに囚われてないのも良かったです。

5 ○
>何故かいつも
お題を正攻法で捉えている。気持ちの吐露ではありながら「テーブルに並べた料理」「引っ越すなり、鍵を変えるなり」みたいな具体的な描写が入ることや、少し「彼女」と突き放した視線を混ぜることなどが、超短編で私小説を書く時のコツかもしれません。

7 ×
>ああそうか。
5との対比で、物語にしようという意図が少し乏しいように思いました。

1 △
>悔しくて、彼女が

このお題から考えられる一番ベタなシチュエーションなのに、その最初から最後までのウネウネとした回り道がすごく長い。言葉を壊して異次元を演出する試みは、もっと別のシチュエーションならもっと生きるのではないか?と思うなど。

【選評】出てって - 瀬川潮♭

2017/10/03 (Tue) 20:48:59

 ふらっと、瀬川です。

 最近、すっかり漢字が書けなくなりました。
 出てってしまうんですかね、歳を取ると頭の中から。
 あれ?
 いや、完全に忘れてるわけじゃないんだから素直にすぐに出てって感じか?

○<出てって13>
>テレビの真横でもなく、カーテンの近くでもなく
 むしろ豆好きだろこの鬼!
 あるいは、テレビの真ん前だったりカーテンの端に立ってたならすぐに出てってって感じなのでしょうね。
 とにかく面白かったのですが、最後の少し震えた、がどうなのかな、と思いつつ、さりとてほかの無難な表現だと納豆だとか熱々湯豆腐とか激辛麻婆豆腐とかみたいなひっかかりがなくなるんだろうな、とか。

○<出てって2>
>頭の中を小人の国に例えたら、離れ小島の地下迷宮に
 こちらは最後に震えを活用しなかったんだなぁ、とか。
 もったいないような気がしなくもないですが、十分震えにつながる様相は描けているのでこれはこれで満足いくような。
 それはそれとして、面白い構図だと思いました。

△<出てって9>
>はな唄部・くちギター課では今、ジャカジャン派とデデッデ派と
 鼻歌関係ないやん!
 と思ったら、はな唄。よくわかんないけどはな唄はジャカジャンとかデデッデとかなのですね。きっと。いやそれくちギターか。ううん、難しい。
 とにかく面白かったのでこの位置で。

△<出てって6>
>七十三歳になった私の中に、十一歳の私が
 小五。かな?
 来年一年算数やって、卒業して数学に。
>百科事典を買い
 に引っかかったのですが、なるほど本当に買ったのですね。
 いろいろ面白かったです。

×<出てって1>
>悔しくて、彼女が思いも寄らぬ出方で出てってやろうと思った。
 僕は何が悔しかったのだろうとか結局僕の正体はなんだったんだろうとか面白かったのですが、難しくて楽しみ切れなかったお話だったので×で。
 ほかに×候補がなく△にした9と6と比較するとこれが×っぽいよな、という良い意味ですよアピールを付け加えつつ。

 以上、よろしくお願いします。

【選評】出てって - つとむュー

2017/10/01 (Sun) 15:19:39

〇<出てって6>
>七十三歳になった私の中に、十一歳の私が産まれた。
「出てって」が、親心なのか、嫉妬心なのか、
意味深なラストが良かったです。

〇<出てって13>
>テレビの真横でもなく、カーテンの近くでもなく、
まさかこの時期に、節分の鬼が出て来るとは!(舞台は冬ですが)
大豆を食べさせる主人公と鬼のやり取りが面白かったです。

△<出てって3>
>「出てって!」ふとした弾みに、鋭い一声とともに放り出された。
「必要な用意はもう整っている」という言葉に惹かれました。
自然の摂理ですね。じんわりきました。

△<出てって11>
>「——っ! あああああああああああああああああああぁ……!!!
いったい過去に何があったんでしょう(笑)
面白かったです。

×<出てって10>
>決まった! バックを鮮やかに狙いましたね。
「出てって」というか、悪霊を逆に武器として使っているような感じが
面白かったです。印象に残ったので、×にさせていただきました。

以上、よろしくお願いいたします。


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